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結構昔。
最北にあるとある国の物語。
現代からは到底考えられないほどの超近未来国家、
ボルケーノ国には世界中から天才が集まり日夜研究に明け暮れていた。
ボルケーノ国といっても火山があるわけではない。
それどころか極寒の地とされ、真冬は分厚い氷に閉ざされる土地であった。
世界中から天才が集まるというのは、
元々この国の大半が高い知能数を生まれながら持っており、
そこに新たな知識を得ようと皆海を渡るのだ。
キーンと音をたって、地面を滑るように移動する一人の男…
やや丸みを帯びた体と少し大きめの鼻が特徴的な男は読んでいた巻物から目を放し、
腕を組んで立ちふさがる背の高い男に目をとめた。
軽い風を起こし止まると不機嫌そうな顔の男に笑いかける。
「いや〜〜。まだ試作じゃけど、この魔道式風圧加速移動装置は便利じゃなー。
魔力を2MP入れるだけで4時間の移動に加え、5�僂涼丙垢鬚發里箸發擦此�
本来ジョギングで平均時速6キロなのをおよそ10キロの速さで移動可能。
おまけに雨天でも運転可能で、お手入れ簡単。
原動力は魔力を使い疑似風魔法を生み出すことで環境にも優しく、
これをさらに応用させればより多くの人間を運ぶそうじゃな…。
連箱…いや重力に反発するわけだから重力反発高速船といった所か。
で、ケルピー博士どうしたんじゃ?」
円盤状の板から降りる男はひとしきり話し終えると、
眉間のしわが増えた男に首をかしげた。
「ティート。先日の兵器開発プロジェクト。なぜ反対する。
魔物がいなくなればこの世の中は平和になるんだぞ。」
ケルピーの脇を抜け、自宅に入るティートは大きく息を吐き、悲しげに見上げる。
「その話か。だから私はその後を聞いているんじゃ。
魔物を排除したのち、それはいったい誰が何の目的で使うと思う。
先日チョングオで小規模な内紛が起きた。
あれは魔物を討伐した後に発見された鉱石をめぐっての戦いだ。
おまけに背後では力を得たばかりの魔導師達が力比べをしていたという話だ。
意味がわかるか?」
「人間同士の戦か…。
確かにあり得る話だがそんなものに技術を貸さねばいいだろうが。
どうせ設計書を見たところで理解できんだろうしな。」
兵器はダメだ、というティートに外界は馬鹿ばかりだ、と卑下するケルピー。
大きくため息をつくティートはとにかく駄目だと首を振った。
「そんなに作りたければ設計書のみを製造し、
図書館最深部に保管し各国の条約を定め、魔物のみに効くよう詠唱印を組んで…。」
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