「で…どうして短剣の僕に勝てないわけ?」
「お前のド変態オーラが士気をさげんだよ!!!」
真っ先に矢と言うか体力の限界に来てしまったアーチャーと、
MPをほぼ使い果たしてしまったプリースト。
そして肩で息をするファイターとソーズマン。
「だからさ、純粋な恋心ゆえの行動だよ?変態とかって失礼だなぁ…。」
「正常じゃないだろその恋心は!!!」
息を乱してすらいないローズは不満そうにむくれる。
「え〜。なんで?一途でよくない?」
「まったくもって…良くない!」
ソーズマンの渾身の一撃を難なく受け止める。
それを受けてローズはあれと言う具合に首をかしげ、思いついたようの声をあげる。
「みんなさ…歳取ったね…。」
「なっ!!!」
「でもまぁ…僕は千年くらいこのままの姿なんだけどねvvv」
怒る女性人に対し、ローズはにこやかに笑う。
「本当に…後悔はないの?」
「そりゃあ…17年間ずっと暮らしていた世界から完全に切り離されるから…
転生の途中何度も揺らいだけどさ…。僕だって何も考えていないわけじゃないし。
この世界に入って気がついたことといえば…ドコも同じなんだよ。」
「同じ?人をくらうような奴がいる世界がか!」
「まぁね。ファイターの言うとおりだけどさ、全部が全部そういうわけじゃないし・・
そんな事を言ったら猛獣も人を襲うのが居るじゃん。大体、主食と言うわけでもないしさ…
まぁ吸血鬼は血を飲むけど代用品あるし。
魔王様なんてさ、人の血が苦手だからって僕の血で口直ししてくれるしvvv」
でね、と突然のろけ(?)話を始めるローズに、
0に近かった士気と言うかやる気が一気にマイナスまで下がる。
もう…どうでもいい。
最後にとっとと老いてくたばれと言うせりふを言われ、
自分の老人姿を思い浮かべて固まったローズをおきすて、全員帰っていった。
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