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丁度いい背格好と精神年齢だと突然アキラに言われた３人は説明もなしにイグドラシルへとつれてこられた。
昨晩、再び現れた蝙蝠の姿をしたリザが準備ができたと、とめてほしいとの言葉を送ってきたのだ。
それを聞いたアキラは何か持っていた書類を手に頷き、そんな時期なのかと顔を曇らせていた。
それに関係のあることだろうというのはわかったが、どうして自分たちが連れてこられるのかがわからない。
識別登録番号と氏名をという擬似受付嬢に言われ、３人は言葉に詰まる。
「登録番号�癸娃娃轡▲�ラ＝ノウライ。幹部ＩＤ１Ｂ３０５３。ジャック＝マルス、レオ＝ミラス、ブラッド＝ジェームズ以下の３人はオレの付き添いだ。」
『幹部アキラ。識別番号確認、声紋照合、魔力周波数照合。最上級パスにより、ジャック＝マルス、レオ＝ミラス、ブラッド＝ジェームズ以上３名の同行を許可します。』
何の変哲もない扉が消滅すると長い廊下が目に入った。廊下の先には上階まで突き抜けたエントランスがあり、アーチ上のとおり穴がいくつもある。
中央のエントランスに丸い床があり、そこにいる人々はみなその床に乗ると行き先をいい、光の床ごと中を飛ぶ。
「翼は衝突の原因にないため一般階級は使用禁止だ。３人は床に乗れ。」
「え？でもアキラさんは？」
３人を床の上に乗せるとＣ−１へと行き先をいい床から退く。
すると中の人が落ちないよう透明な結界が張られ、ふわりと浮く。
どこにアキラがいるのかと密集していた光の床がさっとよける。
何があったのかと見れば黒い天族の翼をしたアキラがジャックたちを追い飛んできた。
それに気がついたのか他の幹部たちが姿をあらわし、同じように翼を出すものや床を使うものがその後を追う。
「幹部が飛ぶ場合、緊急召集を意味する。それで各部署のトップが出てくる。」
軽々と３人に追いついたアキラは用がなくなったのか翼をしまい、何処かの巨大なホールへとたどり着いた。
中に入るとアキラに案内され、全ての幹部や各部署のトップが座るのを待つ。ほどなくして天王ゴークも現れ、会議室は静まった。
「緊急の招集をかけたのは他でもない。人間界に現れた特異な力を持った人間について、破黒らが目を向けたという情報を入手したためだ。」
円卓の中央から一人の少女が浮かび上がりそれぞれの手元に詳細が浮かぶ。
「天界も魔界も知らない少女にどうしろと？たしかにわからない力ではあるが、そこまで危険視するものなのか？」
「少女、黒内美樹の力は破黒の力を増大させるもの。そして奪われた場合少女はその命を落としかねない。」
救済の使いといわれる天族が見殺しにするわけにはいかないだろうというと幹部らも黙り込む。
人間界で天族は天使としてあがめられている。
そして魔族は悪魔としてさげすまれている。
それを覆すようなことだけはしたくないということだろう。
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