キャシー=ビルゴ。
帆船を下船したのち、磯縄島の実家に祖父らと共に帰宅。
家族を支え、偶然漂流してきた少し頼りない青年を助ける。
青年と共に家を出、ジョングオ地方に移り住む。古く廃れはじめていた薬膳という料理(?)に興味を持ち、独学で復興させた。
ポリッター=ジェリー。
ネティベルと共にモクリアに帰国。まとめた報告書を提出後、家には帰らず若くして魔道学校に勤務。
20歳を境に父ヴォルトの作る魔道具に興味を持ち、護符などの製作を行う。
魔力のほうは大賢者らの懸念通り冒険時の13歳頃をピークに徐々に伸び悩み、13歳にしては突出していた才能も、年齢と共に差がなくなった。
ネチィベル=オウリアンダー。
ポリッターと共に帰国。自身の見てきたことを報告し、魔王と戦ったという経験から次世代の魔導師たちを教育する特別講師となる。
また、帰国後すぐにアルダの策略によってセスともどもはめられ、籍を入れることとなった。
仲の悪い夫婦といわれるものの最終調査時には幼子の姿が見られたため、それなりに円満だった模様。
ベルフェゴ=ポウェルズ。
兄に伝えていた通り下船後姿を消す。
神託を受け、神託の勇者となるものの戦いは極力避け、各地を奔放。
さまざまな食文化に触れ、食に困る人を助けるなどかつての自分を反省し、罪滅ぼしのような行動を取る。
魔物と共存する国、エリクサンドラ国に入った際、落石から女性を守り重傷を負うが、女性の献身的な看護により杖をつけば歩けるようになる。
2度ほどフレッシュミントに帰郷するものの、女性と共にエリクサンドラ国に暮らす。
パシ=キホーテ。
102歳まで生き続け、孫娘の研究につきあうアイアンの介護を受けていた。
孫娘の実験の爆発に巻き込まれるなどあったものの、自室で天寿を全うしたというのは非常に頑丈だったのかと推測される。
アイアン=メイデン。
パシの孫娘、ヘイラーの実験につきあうものの九九の6段を50%の確率で答えられるようになるもののそれ以上の成果は見られず。
ただ、ある程度の常識などを身につけることはでき、ヘイラーの手伝いをするようにまでなる。
ジミー=メイデン。
ホッカイトウに帰郷後、両親からすべてを聞き自身の決意を伝えて、シャーマンの遺した書物や巻物をもとに、本格的に召喚術師としての勉学に励む。
その際、シャーマンが契約していた悪魔と契約。辺境の大屋敷に住む高名な召喚術師と呼ばれるほどに成長する。
ときどきウクレレ片手に屋根に上り、静かに歌っている姿が目撃されている。
ジュリアン=ドンポス、エリーことエレアノラ王女。
ノーストラリア国に帰国後、城に戻り兵士相手に訓練の手合わせをするなど暇を潰す。
父王が崩御後、従兄が後を継ぎ、特にすることもなかったためか、侍女であるジュリアンと共にエレアノラ王女出奔。
各地を巡る旅をしたのち、ジョングオの奥地の山林に居を構える。
特に働いていないけど、ときどき町に大金を持って買い物に来る謎の二人組としてすごす。
ジュリアンはその生涯をただ一人の主のために尽くした。
ウェハース。
ヒュプノスが切り盛りする宿に就職。
魔剣士一族には珍しく料理がそれなりに作れるため調理場を担当。
腕の再生には30年かかったものの、現在は再生済み。
時折亭主を尋ねる四天王長様に脅えつつもそれなりにしぶとく生きている模様。
チャーリー=ポウェルズ。
帰郷後、弟のこと、大伯父である四天王長様のことを両親に報告。
祖母には無事帰ってきたことを報告した。
一度だけ世界中に帰って行った仲間たちを訪ねたのち、家を継ぎ近くの町ネモネアに住む女性と結婚。
しかし、彼を最後にそれ以後天性の勇者は現時点をもってしても現れていない。
「兄上、いらっしゃいますか?」
2軍の資料庫の戸が開き、最後の勇者と言われている一行の記録を見ていた赤毛の青年は顔を上げた。
当主の証である額の角と、生まれ持った2本の角が鬼火にてらされ、青白く光る。
「なんです。シュラ。ここは2軍の施設内です。きちんと呼びなさい。」
手に持っていた少し古びた報告書を戸棚に戻し、鬼火を消す青年は頭二つ分小さい黒髪の少年をたしなめる。
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